主に食べ散らかし・遊び・猫、たまに乳がん

*がん患者さんとがん患者の周りの人に
 もしかしたら参考になるかも知れない覚書き*

☆家族、友人、知人に「癌なの」と言われた方へ

先ず、ビックリするとともに、どうしたらよいか分からず
引いてしまうと思います。
なんか、腫れ物に触るような接し方しか出来なくなっちゃうかもです。
でも、がん患者は、これまで通り、普通に接して欲しいと思っています。
ものすごく特別な言葉や行動は要りません。
打ちひしがれてる心に、そっと寄り添って下されば、嬉しいものです。

デリケートになってる時には、「頑張れ」と言う言葉に、
「これ以上どうやって頑張るのよ!」と思ってしまう患者さんとか、
私などは、「余命なんて8~9割の人のデータだから1~2割に残れば
良いのよ」と言われたのですが、そんな低い確率でしか生き残れないのか?
と、かなり落ち込んだ記憶があります。
具体的な数字とか、データより、何かあった時に頼れる人がいる、
そう言う安心感があると、患者は嬉しいと思います。
関西にいる私に、東北から「必要ならいつでも駆けつける」と
言ってくれた友がいます。ものすごく力強い言葉のお守りになりました。

これまで通り、いや、それ以上に一緒に笑える環境があると
患者さんにも周りの人にもGOODだと思います。

☆がん患者さんへ

辛いですね。しんどいですね。
でも、昨今の医療事情ですと、癌=死ではありません。
1分1秒でも生きていれば、新しい薬や治療が出来てきます。
先ずは、気持ちで負けてしまわぬよう、笑顔を忘れずに!

WEB等で色々調べると、既に亡くなってしまってる人のブログとか、余命とか、見なくても良かったような情報を目にする事があります。
これからの経過は十人十色ですし、これまでの経験ですと、良くなってピンピンしてる人より、悪い状況を書いてる人の方が多い(良くなってる人はそんな事書いてるより遊びに行っちゃうんだって(笑))ので、私みたいに見て落ち込む人は見ない方が良いかも。
友人からネット禁止令が出た事もありましたよ(爆)

なかなか、しんどい時には前向きに考えられないかもしれませんが、「もう駄目だ」なんて思ったら、待ってました!とばかりに死神さんがニヤリとしながら鎌を研ぎだす気がします。
どう転んでも、ただじゃ起きないぞ!と言うポジティブシンキングが、良い結果をもたらしてくれると、私は信じています。

その私ですが、余命1年だの半年だの言われてから、2年が経過しました(2014年5月現在)。
致命的な肝臓への転移で、他にも転移再発があるので、そう言う余命(平均なんだと思いますが)を言われました。
そして現在も未だ生きているわけですが、癌が消えたわけではないので、この癌が大きくなり始めたら、2~3ヶ月であの世に持ってかれるかもしれないと言う恐怖も持っています。
それでも、なーに、まだまだって笑顔で頑張っていれば、5年10年も夢ではないと信じています。
治療中の方、一緒に頑張って長生きしましょう!

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さて、これからは抗がん剤治療を受ける方への情報になれば、と言う事を書き留めたいと思います。

薬剤にもよりますが、色んな副作用があります。
特に、脱毛は薬剤によっては全身の毛と言う毛が抜け落ちてしまいます。
事前に、用意しておくと良いものをあげておきますね。

・髪-個人差がありますが、全身脱毛の薬剤ですと、抜け始めると
半端なく抜けます。
髪を洗う時、シャワーで流し始めた途端、顔を髪の毛がとめどなく伝い、排水溝がいっぱいになりました。
乾かす時もタオルにたくさんつきますし、ドライヤーをかけると
風の向く方に髪の毛が飛び散るので、注意が必要です。
私は、掃除が面倒なので(笑)抜け始めたら即、剃ってしまいました。
剃らずに抜けるままにしてらっしゃる方もおられますので、その辺はご随意に。

寝る時にタオルキャップみたいなのをかぶってると、毛が抜けてもベッドや布団、床にとっ散らからずに済むかと思います。

大体の方が、事前にかつらを用意されます。
これも、色々種類も値段も違うので、ご自身に合うものを見つけられると良いと思います。
私はかつらが苦手なので、バンダナ帽子やニットキャップで過ごしました。

なかなか、つるっぱげを受入れるのは難しいかもしれませんね。
男性でも禿げるのが悲しいのに、女性にとっては髪は女の命って言いますしね。
でもね、この際、ハゲを楽しんでも良いかもよ!
私はなんか意外に似合って皆さんから絶賛されましたの!(笑)
USJのパレードにも、USJキャラのディーコンのコスプレで参加したら選ばれてパレードで歩いてきました!
chinatsu1

なかなかこう言うチャンスは無いので、ハゲを楽しむのも面白い!って考えたら、髪の毛が無くて落ち込まずに済むかもです!

で、こんなにつるっぱげでも、抗がん剤終わるとちゃんと生えてきますから!
あ、抗がん剤を終えて生え始める毛は、それまで直毛だった人も、天然パーマのようにうねる髪になる方が多いようです。私もそうです。

そして、髪の毛が生えてきたら、かつらから自分の毛のデビューするのがまた大変かと思います。
がん友さんの蘭さんが全国の抗がん剤体験者の美容師MAP作ってまして、私も微力ながらお手伝いさせて戴いてます。
そう言う美容師さんに、事前のカットなり、かつらなり、生えてからの相談もされると良いかと思います。
美容師マップはこちら→抗がん剤からのHair Rescue

・眉、まつげ-眉が無いと怖いです(笑)。汗もダイレクトに目に入ります。
まつげが無いと、ごみが入りまくりです。
色んな眉墨やつけまつげがあるので、ご自分に合うものを見つけてください。
私は、つけまつげはなし。
眉墨は、毛のある時に使っていたものは、薄すぎるしすぐ取れるので、こちらに行き着きました。

SANA ニューボーン ラスティングWブロウ LB1(グレイッシュブラウン)
リキッドタイプの眉墨なんですが、これ、現在は在庫限りですね。

テスターがあるようなドラッグストアとかで試してみるのも良いかも!
あと、マニキュアのトップコートみたいに刷毛になってる眉毛のコーティング剤もあるので、夏の汗で落ちやすい時には良いかもしれません。
ただ、毛の無い時に描いた眉毛に塗り過ぎるとイモトのようになるのでご注意を!

これも、使い勝手等あると思いますので、色々試してみられると良いかと。

眉やアイラインをアートメイク(刺青みたいなものですね)で事前に受ける方もおられます。
刺青ですので、医師とも相談しつつ、体調も考えて受けて下さいね。

あと、鼻毛も抜けますので、「あ!鼻水」と思った瞬間に鼻水が落ちます。
これは、どうしようもないので、マスクぐらいですかね。

・爪-これも薬剤によって、膿んだようになったり、二枚爪みたいになったり、色々です。
病院からは、マニキュアを勧められました。
化学療法室にZOYAと言うメーカーのマニキュアと、ネイルクレンジングフォーム・クルッティーと言う除光液に代わるもの(ツンとしません)があったので、これを使っていました。両方とも刺激の少ないものです。
色々あると思いますが、刺激の少ないものが良いと思います。

・吐き気、味等-最近は、良い制吐剤がありますので、結構吐き気は止められると思いますが、口が不味かったり、味覚が変わってしまう事があると思います。
私の場合、口が不味い時は、ガムや飴等でしのいでいました。
味覚障害に悩まされる方も多いと聞きます。医師に相談の上、亜鉛のサプリも良いかもです。

・胃腸-抗がん剤の副作用止めで、色々お薬出されると思いますが、それによって、便秘になったり、下痢になったり、色々出てくると思います。
私は以前、酷い便秘になってお尻が切れてしまったので、そうなる前に、「カマグ」と短縮形で呼ばれてますが、酸化マグネシウム(便に水を集めるタイプの下剤)を処方してもらいました。
この辺も、我慢せず、無理せず、お薬を使った方が良いと思います。

お尻切れちゃった前科がある方は、抗がん剤により、古傷が痛んだり、同じ所が切れやすくなりますので、事前に医師に相談したり、気をつけて置かれると良いです。

臭い-ある一定の臭いがとっても気になって仕方が無くなったり、鼻について離れない感じになる事があります。気分が悪くなる事も。
私の場合は、病院や薬局の臭いが駄目でしたね。
好きな香のアロマオイルをコットンに染ませて、ちっちゃなパウチに入れて持ち歩き、嫌な臭いや敏感になった時はそれを嗅いでいました。

・お出かけ-人ごみでは、変なものもらってきちゃう事も考えられますので、マスク、消毒できるウェットティッシュ、万が一の時のゲロ袋、保険証は持ち歩いてました。
いつもより日焼けする気がしましたので、日焼け止め必須。サングラスもね。
サングラスや伊達眼鏡はまつ毛の無い目に直接ゴミが入るのを防いでくれます。
そしてもちろん、帰って来たら、手洗いうがいは必須でしたね。

・抗がん剤投与中-ものすごい勢いで増えるがん細胞を叩いてくれる訳です。
そんな強い薬なので、良い細胞も影響を受け、あれこれ副作用が出ます。
嫌だな~、と思うかもしれませんが、私は「凄い援軍が来てくれてる」と受けてる最中も、抗がん剤ががんをやっつけるイメージを持ちながら受けていました。
そうですね、犬夜叉とかルパン三世の石川五ェ門が悪いのを叩き斬るイメージですかね(笑)イメージトレーニングも結構重要だと思います!
確固たる証拠は無いのですが、そう言う風に考えている方が、より効く様な気がします。
最初は、緊張するし、私なんか前夜から眠れなかったりしました(笑)。
でも、大丈夫です!
ゆっくりと落ち着いた気持ちで受けましょう!

また、気が付いた事があれば追記します。


1 Comment(s)

  1. 品川典子

    2017/07/08 at 15:06

    はじめまして!6年前に右胸全摘出しました。最近、ブログを書き始めましたが、なにせ自分の記録類は全て処分してしまったので、抗がん剤の名前も思い出せず…(笑)赤い薬ってググり、こちらにたどり着きました。とても読みやすくて!前向きな文章から、私もノー天気な患者だったので、勝手ながら共感を覚え、メッセージさせていただいております。
    ブックマークして、じっくり読ませて頂きます‼️



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