主に食べ散らかし・遊び・猫、たまに乳がん

Monthly Archives: 12月 2011

私は今、猫のこはだとの2匹暮らしだが、他に戸籍上の家族は居ない。
両親は私が小学校に上がる前に離婚し、祖母と母と私の3人暮らしだった。
母と祖母が亡くなって、母も一人っ子だったので、戸籍上は私だけとなった。
父親には兄弟姉妹がいるので、叔父や叔母、いとこは何人もいるのだが、
小学校までは毎年、夏休みや冬休みに何日もお世話になったものの
父親が連絡を絶ってからは、全くご縁が無くなってしまったのだった。

しかし、以前から言われていたのだが、いくら離婚していても親と子の縁は切れない、
父親が亡くなったら、きっと相続とかそう言う手続きがあるので、私の実印が要る筈、
だから、父親が亡くなったら、弁護士とか然るべき人から連絡があるものだと思っていた。

10月末、ポストに叔父さん(父親の弟)からの手紙が届いていた。
とうとう、来るべき日が来たのね。きっと父親が亡くなったに違いない、そう思った。
封を開けると、そこには、叔母が亡くなった事、叔母には配偶者も子供も居ないのと、
祖父母と私の父親も既に亡くなっている為、相続人の1人である父の娘の私が
相続人の一人となり、遺産協議書に署名捺印が必要な事等々書かれていた。

添付されていた家系図のようなチャートを見ると、父親は8年も前に亡くなっていたのだ!
なんとこんな意外なところで判明するとは!

先方の司法書士と連絡をとり、色々説明を受け、遺産に関しては異議を申し立てる事もせず、
協議書にサインする事にした。
その連絡をした晩、叔父から電話が入った。何十年ぶりだろう?
懐かしい東京弁で、年をとられてても昔が蘇える。
叔父も、私が父が死んでいる事を知らない事に驚いていた。
祖父も父も癌で亡くなったとか。
やっぱ、私の癌もちょっと遺伝もあるのかな、なんて妙に納得。
そして、私の電話番号を兄弟たちに教えても良いかい?と。

先週末、その一番下の妹さんにあたる叔母さんから電話が入った。
叔母:「覚えてる?」
私:「もちろん!覚えてますよ!」
・・・・・中学1年を最後に会えなくなった以前の記憶しかないけどね(^^;
そして叔母は、毎年8月6日になると、あなたの事を思い出すのよ。
誕生日でしょ?忘れた事が無いのよ、と。
自分の子供ならまだしも、甥や姪の誕生日、しかもこんなに何十年も疎遠になってるのに
覚えててくださってる事に、グッと来た。
だれも、血縁者として私を覚えててくれる人などこの世にはいないと思っていたので、
新たに親戚が出来たような気分になった。
その叔母の話によると、他の叔父や叔母もずっと気にかけていてくださったようだ。

父親の後妻さんがらみで色々あったようで、私や母に連絡が取れなくなった事も知った。
それを聞いて、父が死んでも私にコンタクトをとらずに済むように父と後妻さんで
事前に色々やっていたんだなぁ、とあれこれ納得。
ま、子供だった私は後妻さんを嫌で嫌でめっちゃいじめた、と言うか嫌がらせ
みたいに色々やった悪い子供だったですから、そんな風にされたとしても
仕方ないっちゃ仕方ないですね(^^;

父も亡くなってこれでそう言うしがらみもなんも無くなったし、
叔父や叔母も私と会う事をとても楽しみにしてくれている様子なので、
新たにまたお付き合いが出来たらよいな、と思っている。
と言う事で、その日からその叔母とはメル友なのだ。

子供の頃には想像もしなかった今がある。
母が生きていたら、なんて言うだろう?

来年早々に、叔父や叔母たちに会いに行こうと思っています。