久しぶりに、ルーさんと食事でも、ってな話になりました。
「どこか行きたい所、ある?」と聞かれたのですが、TVで良いなと思った店の記憶は消えてるし(笑)、ぐるなび等で検索すると数限りなく出てきて、その中から思うような店を濾しとって行くのは至難の業。
どうしたものかと思っていたら、さすがはルーさん、予約の取れないレストランを取ってくれました!ブラボ~!&いつもありがとう!m(__)m

東福寺の紅葉を見てから三条に向かいます。
そのお店は、Kyouenの中にありました。
日も暮れて、こんなライトアップが!

このお店、イタリアンなんですが、「バターや生クリームなどの動物性油脂、にんにく・唐辛子を使用せず、素材本来の味を最大限に引き出した料理」を提供してくれるそうです。
しかも、こだわりの京野菜、しかも、樋口農園と言うところの本当の本物の京野菜を作っているところのを使っているそうです。

Kyouenは、フードコンプレックスながら、ビルではなく庭園の中にお店がある感じ。
静かな入り口に向かい、店内へ通されます。

どうやらうちら、一番最初のお客のようです(^^ゞ
席に通され、飲み物をオーダーします。
スパークリングワインで乾杯です(^^)

まだまだ静かな店内。
3連休の中日なので、常連さんは避けたのか?じゃんじゃん人が入って来る感じではありません。

で、肝心のメニューですが、3種類ありまして、正直迷いましたが、一番高いコースに書いてある「松茸とずわい蟹の冷製カッペリーニ」にルーさんも私も心奪われ(笑)、このコースを選びます。
お店の人に聞くと、なんでも、その中の「15種類の朝採り野菜のサラダ」が一押し!だとか。やはり、ご自慢の京野菜なのね!(^^)v
そうなると、本当に楽しみです。

で、スパークリングワインの後、私は赤ワインを注文します。
今回、なんと!ビール無しですよ。この年がら年中のべつ幕なしビールの私が!

では、コース内容を、ご覧ください!

Stuzzichino「厚岸産牡蠣のポッシェ コンソメジュレと蓮根のブランマンジェ そのフリットを添えて」

ジュレとブランマンジェを同時に口に入れた時、ジュレの清涼感とブランマンジェのクリーミーさ、蓮根の歯ごたえのこのハーモニーが絶妙!
口の中でそれぞれが香りたつ素晴らしさ!

Antipasuto「15種類の朝採り野菜のサラダ」


お店の一押し!だけあります。ドレッシングも野菜の味を邪魔しないぐらいの程度にしかかかっておらず、野菜の味が尊重されています。そのお野菜は青臭くなく、それぞれの野菜が自分の味を主張しつつも突出しない、滋味溢れる逸品。
こんなに甘くて薫り高いお野菜を食べたのは生まれて初めてかも。

Caldo「雲子のポワレとスカモルツァの炙り 聖護院蕪のスープ、三つ葉のサラダ」

雲子(白子)とスカモルツァ(チーズです)の濃厚な味を、聖護院蕪のやさしいスープで包む感じ。濃厚な味の後で食べても、蕪の香りは消えることなく、ちゃんと「私は聖護院蕪です。」と言っているのがすごい。

Capellini「松茸とずわい蟹の冷製カッペリーニ」

待ってました!これが食べたかったんです!!
正直、一口サイズぐらいの量ですが、満足度は十二分です。
最初「松茸はどこ?」と思ったのですが、トマトソースに刻まれた松茸の香りが、噛むうちに鼻へ抜けてきます。
蟹もまったく生臭くなく、至極の一皿。

Pasta「ブルターニュ産仔鴨のラグーソースと百合根のパピリ」

今度は温かいパスタです。仔鴨のお肉も柔らかく、癖も無く、パスタに絡んで、濃厚ながらも飽きの来ない味。ホクホクの百合根がまたアクセント。

Pesce「若狭産甘鯛のうろこ焼き、菊菜のスープ」

ちょっと、奥さん(<誰?)うろこですよ!うろこをつけたまま焼いてます。
普通1枚でもついてようなら、ペッペッとしたくなるようなうろこが、カリカリに香ばしく焼きあがって、ほっこりとしたふわふわの甘鯛と絶妙なバランスになっています。
そして、その下に敷いてある、菊菜のスープの芳醇な香りが共に口の中に広がります。春菊ってこんなに美味しかったっけ?と思わず唸ってしまうほど。

Carne「美山産鹿肉のロースト 色々野菜のソテー、リヨネーズソース」

そしてお料理最後のお肉は「鹿」です。
何度か鹿を食べたことはありますが、この鹿、とても柔らかく、癖も匂いも無く、ソテーされた野菜も、焼かれる事で甘みが増し、お肉とも良いマッチング!

目からも満足、気持ちも満足、五臓六腑、いや毛細血管を含む私の体の全てが「満足した~!」と叫んでいます。
素材の味を上手く引き出すだけで、その素材の持ち味をふんだんに生かし、それでいてしっかりとした味が出せるんだ!と感心しきり。

そして、極めつけのドルチェ。
名前を控え忘れてきたのが悔やまれますが、マロンのプリン?にエスプレッソのスープがかかっていて(<エスプレッソのプリンにマロンのスープかも(^^;)、薄いチョコのラングドシャみたいなのがそそり立っていて、金箔もかかってるの!!

見た目も斬新なんですが、とんでもなく美味しいドルチェでした。
大声で「美味しい~~~~~~~~!!!!!」と叫びたくなる味。
それほどデザートを食べない私がこれだけ美味しいと感じるので、デザート好きな女の子ちゃん達は狂喜乱舞ものだと思われます。

気が付くと店内は満席。
そして、ドルチェを食べ終える頃は、お店に来てから3時間が経っていました。
こんなにゆっくりと、そして優雅にディナーが食べられるって本当に幸せ!

お店を後にする時、厨房に見た事のある人が!
・・・見た事があるのは、HPで見た事があるのでした(^^;
この日は偶然ですが、オーナーシェフが東京から京都に来てました。

◎お店データ
リストランテ カノビアーノ(RISTORANTE CANOVIANO)
http://r.gnavi.co.jp/k629900/

本店のURL
http://www.canoviano.net/

このレストランがあるコンプレックス
http://kyouen.jp/

総合評価は、文句なしの☆☆☆3つです(^^)v